骨粗しょう症
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骨粗しょう症
骨粗鬆症は、骨密度が低下したり、骨質が悪化して、骨の強度が低下する状態です。
骨粗鬆症性の骨折で代表的なものが、大腿骨近位部骨折と脊椎椎体骨折です。前者は大腿骨の付け根、股関節の部分での骨折で、大部分は手術が必要です。後者は圧迫骨折と言われるものが大部分ですが、脊髄を圧迫した場合は下肢麻痺が生じることがあり、大がかりな手術をしないといけない場合があります。
長い間倉敷中央病院に勤務していましたが、上記骨折を起こし、手術をして、また骨折して、という患者さんを数多く診ました。骨折の手術をいかに減らすか、ということが大変大切なことだと思います。
骨粗しょう症の検査には
① 骨密度測定
② 骨代謝マーカー(血液検査)
などがあります。
大腿骨測定
腰椎測定
①骨密度測定にも種々の検査方法があります。
1)QUS法(定量的超音波測定法)
人間ドックや検診などで足を器械に突っ込んで測定するやり方です。スクリーニングとして使われていますが、骨粗鬆症の確定診断には用いられません。(保険適用80点)
2)MD法
手のレントゲンで測定するやり方で、骨粗鬆症の確定診断に用いることはできますが、骨粗鬆症の治療の作用の判定は困難と言われています。(保険適用140点)
3)DXA法
現在の骨粗鬆症の診断では信頼性が高いと言われている検査です。骨粗鬆の治療の作用の判定も可能で、中でも 腰椎、大腿骨近位部で測定した方が診断には有用と言われ、それが撮影困難な場合は、前腕(手首と肘の間)で測定します。(保険適用 腰椎大腿骨両方同日測定で450点)
今までは当院では②しかなかったのですが、2016年10月から③の器械が入りました。3割負担の方で1,350円、1割負担の方で450円かかります。
骨粗鬆症の治療をすべきと判断した場合、内服薬や注射(皮下注射、血管注射など)などの治療を行います。
飲み薬は種々のものがあります。毎日飲むタイプ、週1回飲むタイプ、月1回飲むタイプなど様々です。
患者さんの状態に適した治療を提案させていただきます。とにかく、骨折を予防することが大切です。